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イズセンリョウ 伊豆千両 ヤブコウジ科イズセンリョウ属 (新しい分類体系APGVではサクラソウ科とされる) 学名:Maesa japonica 別名:ウバガネモチ |
学名のMaesaはイズセンリョウ属の1種についたアラビア語に由来する。japonicaは日本のを意味する。 林内のうす暗いところを好む低木で、冬に白い小さな果実がかたまってつく。枝が細いうえに長く伸びるので倒れがちである。倒れた長い枝はつる性のようにも見え、また枝のどちらが上かわかりにくいことがある。静岡県伊豆半島に多く、センリョウに似ることからイズセンリョウと呼ばれるという。 うす暗いところに生育する樹であるうえに花と果実が小さくそれらを撮影するのは難しかったが、和泉市の谷で周囲の樹が伐採され下木のイズセンリョウが残されているのを見つけて、やっと花などを撮ることができた。しかし、イズセンリョウにとっては日照が良い環境に変わったことは迷惑なことだろうと思う。 漢方では「杜茎山」(とけいざん)と称し、解毒、かぜの頭痛、めまいなどに効くとされる。 岸和田市ではそれほど多くは見ないが、牛滝の常緑樹林内と内畑町三山谷、大沢町シガ谷で見る。 雌雄異株。 |
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樹形 常緑低木。 |
高さは1mほど。枝がよく伸びて倒れやすい。 |
幼木の樹形 塔原町の山地で 2016.11月 |
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地面を這う幼木 内畑町三山谷で 2008.3月 |
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枝は長く伸びて互いにからまる 内畑町三山谷で 2008.3月 |
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他の植物とからみあって藪のようになった樹形 大沢町シガ谷で 2010.3月 |
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若い木の樹形 まだ樹高が低いので倒れていない 大沢町シガ谷で 2010.3月 |
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環境 湿った山地 |
花 雌雄異株。 花期:4〜6月 |
葉のわきに総状の花序をつける。 花冠は黄白色、長さ約5mmの筒状で線条がはいる。 |
つぼみ 牛滝で 2007.11月 |
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開花前 内畑町三山谷で 2008.3月 |
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雌花 | ||
花序 和泉市鍋谷で 2008.4月 |
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下から見る雌花 和泉市鍋谷で 2008.4月 |
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雄花 |
( 画像 準備中 ) | ||
葉 互生。 |
葉身の長さは5〜17cmで長楕円形、うすい革質。ふちは低い鋸歯がまばらにあるか、または全縁。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は脈の緑色が目立つ。両面無毛。側脈の先は鋸歯に入る。 |
葉の表 内畑町三山谷で 2008.3月 |
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狭長楕円形の葉表 和泉市鍋谷で 2008.4月 |
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葉の裏 内畑町三山谷で 2008.3月 |
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狭長楕円形の葉裏 和泉市鍋谷で 2008.4月 |
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果実 液果。 |
直径約5mmの球形、晩秋〜冬に乳白色に熟し、褐色の線が入る。宿存する萼が全体を包んでおり、先端に花柱が残る。 |
果実 内畑町三山谷で 2007.11月 |
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果実 内畑町三山谷で 2010.1月 |
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果実 内畑町三山谷で 2010.1月 |
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熟した果実 右につぼみがみえる 和泉市鍋谷で 2008.4月 |
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果実の先端まで萼片に包まれる 和泉市鍋谷で 2008.4月 |
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果実 1月 |
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果実 先端まで萼片に包まれる 1月 |
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種子 |
長さ約0.5mmで黒色、稜(紙の折り目のような隆起した線)がある。 1個の果実にたくさん入っている。 目盛りは1mm |
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樹皮 若い枝は緑色で無毛、皮目がある。 |
( 画像 準備中 ) | ||
冬芽 赤褐色の粒状の毛におおわれる。 |
( 画像 準備中 ) | ||
仲間の樹木 シマイズセンリョウは、九州南部と南西諸島に自生する。 |
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