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ハナズオウ  花蘇芳

マメ科ハナズオウ属(ジャケツイバラ科とされることがある)
学名:Cercis chinensis
別名:紫荊   
葉はハート形 花は枝にかたまってつく
  属名のCercisはギリシア語で機織りの杼(ひ)を表す。種小名のchinensisは中国のを意味する。

  ハナズオウは中国が原産地で、日本には15世紀か16世紀に渡来したとされる。名前の由来は花の色が蘇芳染めの色に似ているところからという。蘇芳色というのはスオウの木(インドからマレー半島に分布、マメ科またはジャケツイバラ科 Caesalpinia sappan)の材や莢(さや)で染めた色で、紫がかった赤色だとされる。

  岸和田市では三ヶ山町とんぼ池公園の花木園で見ることができる。港緑町の府道29号大阪臨海線西側歩道にも数株植えられている。また民家の庭先で花をつけているものを見かける。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉低木〜小高木。
高さ4mになる。根元近くから枝分かれする。
花期の樹形

港緑町で
2011.4月
花は枝にかたまってつく
果期の樹形

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2005.6月
果実は枝にかたまってつく
   環境  公園、庭園
   雌雄同株。 花期:4月  葉の展開前に開花する。    
前年枝またはより古い枝に紅紫色の花がかたまってつく。白色の花もある。花は不完全な蝶形、上側の旗弁状の花弁は小さくそり返る。 
花は枝にかたまってつく
                  ↑ 花    大阪市住吉区で  2006.4月
白色の花

泉佐野市
ダンバラ公園で
2008.4月
白花
雌しべは1本で長さは12mmほど
雄しべは10本で長さは10mmほど

大阪市住吉区で  2005.4月
花は不完全な蝶形
花は長さ約1cm
花柄の長さは約1cm
萼は鐘形で先は浅く5裂する

大阪市住吉区で  2006.4月
花は不完全な蝶形


大阪市住吉区で  2005.4月
花は不完全な蝶形
つぼみ

港緑町で
2007.3月
つぼみ
つぼみ

大阪市住吉区で  2005.3月
つぼみ
  互生。
葉身の長さは約7cm、広楕円形〜円形。先は短くとがり、基部はハート形、全縁。質はやや革質。掌状の脈があるが3行脈にみえる。葉柄の長さは約3cm。
まだ柔らかく色もうすい新葉

港緑町で
2011.7月
葉はハート形
葉の表
光沢があり無毛

港緑町で
2011.7月
葉の表
葉の裏は緑白色〜黄白色
脈の基部に短毛があるほかは無毛
網状脈がわかりやすい

港緑町で
2011.7月
葉の裏
葉柄が枝につく部分はふくらむ

港緑町で
2011.7月
葉柄の基部はふくらむ
葉柄の上部もふくらむ

港緑町で
2011.7月
葉柄の上部はふくらむ
果実   豆果。
長さ6cmほどの扁平な広線形〜楕円形。熟すと2片に裂開する。2〜8個の種子が入る。縫合線の一方に狭い翼がある。
果実は枝にかたまってつく
          ↑ かたまってつく果実     港緑町で  2011.7月
赤みをおびた果実

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2005.6月
果実は豆果
果実

4個の種子がみえる

港緑町で
2011.7月
果実
種子がつくほうの縫合線には狭い翼がある

港緑町で
2011.8月
果実の翼
成熟していない若い果実

港緑町で
2011.8月
若い果実
この果実には8個の種子が入る 種子

種子
黒褐色
直径4mmほどの扁平な広楕円形^円形
種子
樹皮   灰白色。小さい円い皮目が多い。
若い枝は淡褐色、ジグザグに曲がる。
若い木の樹皮 成木の樹皮
     若い木の樹皮        成木の樹皮
冬芽  
花芽には多数の苞がある。苞には褐色の毛が密生する。
花芽

大阪市
住吉区で
2007.1月
花芽
花芽の苞には褐色の毛が密生する

大阪市
住吉区で
2006.1月
花芽
同属の仲間の樹木    日本にはこの属の自生種はない

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