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ハリエンジュ 針槐 マメ科ハリエンジュ属 学名:Robinia pseudoacacia 別名:ニセアカシア |
属名のRobiniaは17世紀ヨーロッパの園芸家Robinの名から。種小名のpseudoacaciaは偽のアカシアの意。 原産地は北アメリカ東部で日本には明治時代初期に渡来したとされる。養蜂の密源植物として重要であり材はかたく利用価値が高いが、今では駆除の対象にされてしまっている。緑化、砂防用に植えられたものが野生化して繁殖しすぎ、 環境省によって要注意外来生物リスト(環境省自然環境局のサイト内)に記載されているのだ。 岸和田市では西之内町中央公園、地蔵浜町浜工業公園、流木墓地公園などで見るが、丘陵、低山地に野生化したものを見ることもある。大沢町の山地で多数のハリエンジュが優占しているのを見た経験があるが、マメ科特有の空中窒素を固定するはたらきで荒れ地でも育つのである。 雌雄同株。 |
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樹形 落葉高木。高さ20m以上になる。 |
樹形 地蔵浜町浜工業公園で 2009.8月 |
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若い木だが花をいっぱいにつけている 貝塚市蕎原で 2011.5月 |
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枝葉 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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樹高10cmほどの幼木 流木墓地公園で 2011.5月 |
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環境 砂防樹、公園樹、街路樹、丘陵〜山地 |
花 雌雄同株。 花期:5〜6月 |
新枝の葉のわきから長さ10〜15cmの総状花序がたれ下がる。花は白色で蝶形花、長さ2cmほど。ひとつの花序に多数つく。芳香がある。苞は早落する。 |
↑ 花序 大阪府豊中市で 2017.5月 | ||
旗弁の基部に黄色の斑点がある 大阪府豊中市で 2017.5月 |
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萼は広鐘形で上部は5裂する 大阪府豊中市で 2017.5月 |
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葉 互生。長さ12〜25cmの奇数羽状複葉。 |
小葉は7〜23枚でほぼ対生する。小葉葉身の長さは2.5〜5cmの狭卵形〜楕円形、全縁。質はうすく、先は少しくぼみ微凸がある。 |
葉は奇数羽状複葉 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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小葉はほぼ対生するが右写真のように互生のようにつくことがある | ||
葉軸には溝がある 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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葉柄の基部にトゲに変化した托葉がある 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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小葉の表 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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小葉の裏 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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小葉柄 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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小葉柄の基部に針状の小托葉がある 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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果実 豆果。 |
長さ5〜10cm、広線形。10月ごろに褐色に熟し、2つに裂開して3〜10個の種子を出す。種子がつくほうの縫合線に狭い翼がある。 |
若い果実 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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年を越した果実 流木墓地公園で 2008.4月 |
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種子がつくほうの縫合線に狭い翼がある | ||
若い果実の種子 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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種子のつきかた 7月 |
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種子 |
長さ6mmほどの扁平な腎臓形 黒褐色 |
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樹皮 淡褐色。網状に深く割れる。 |
葉痕の左右にあったトゲはそのまま枝に残る 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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幹に残ったトゲ 地蔵浜町 浜工業公園で 2011.7月 |
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若い木 直径5cm | 成木の樹皮 | |
成木の樹皮 | 老木の樹皮 | |
冬芽 隠芽。葉痕のなかに隠れていて、外からは見えない。 |
葉痕はまるみのある三角形、維管束痕は3個。左右にトゲがあることが多い。春になると葉痕が3裂して芽が出てくる。 |
葉痕 大沢町の山地で 2009.1月 | ||
3裂しはじめた葉痕 藤井町で 2011.3月 |
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新芽が出てきた 藤井町で 2011.3月 |
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新芽がさらに伸びてきた 藤井町で 2011.3月 |
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同属の仲間の樹木 ハナエンジュ(ハナアカシア) |
ピンク色のハリエンジュだが、調べてみても正しい和名はわからない 北海道帯広市で 2017.7月 |
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