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ネムノキ  合歓の木

マメ科ネムノキ属
学名:Albizia julibrissin
別名:ネム、ネブノキ、コウカ、コウカノキ   
花の赤色は雄しべの色 葉は2回羽状複葉
  属名のAlbiziaは18世紀にネムノキ属をヨーロッパに導入したイタリア、フィレンツェの貴族F.d Albizziの名から。種小名のjulibrissinの意味は不明。

  葉のようすは同じマメ科のオジギソウに似ている。オジギソウは手でさわっただけで葉を閉じるが、ネムノキはさわっただけで葉を閉じることはなく、暗くなると就眠運動で葉を閉じて眠ったようになる。これが名前の由来である。
  あでやかな花の色は雄しべの色であるが、淡紅色から紅色まで個体によって色に濃淡がある。

  岸和田市では丘陵地から和泉山脈の麓にあたる相川町、塔原町、大沢町の谷間で見ることができる。内畑町の奈良池付近では外環状線の道路際に数本の成木があり、6月後半頃に花をつける。その他、三ヶ山町とんぼ池公園、市街地では地蔵浜町浜工業公園でも数本の成木を見ることができる。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉高木。
高さ10m、直径30cmほどになる。太い枝が斜めに伸びて逆三角形の樹形になる。
樹形
全体が逆三角形になる

内畑町
奈良池の近くで
2006.7月
樹形
若い木の樹形

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2006.7月
若い木の樹形
葉のシルエット

和歌山県
葛城町で
2004.6月
枝葉
花期の樹冠

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2006.7月
花期の樹冠
枝に残る果実

流木墓地公園で
2011.10月
枝に残る果実
幼木
地蔵浜町
浜工業公園で
2010.8月
幼木
  環境  低山地の谷間、川の近く
   雌雄同株。 花期:6〜7月    
枝の先に10〜20個の花が頭状に集まり、それらが円錐状の花序をつくる。花の色は雄しべの色で、淡紅色〜桃紅色。花は夕方から開く。
花をつけた枝

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2006.7月
花をつけた枝
花序のようす
花はまだつぼみ

和歌山県
白浜町で
2007.6月
花序
頭状に集まるつ
ぼみ
つぼみ
花は夕方から
開く

赤い色は雄しべの色
白いものは雌しべ
開き始めた花
夜開いた花は
翌日の昼間には
しおれてくる
開花翌日の花
白く長いものは
雌しべ

先が紅いものは雄しべ
雄しべ先熟でしおれかかっている
雌しべは白く長い
ひとつの花

写真で最下部に写っている白いものが雌しべで雄しべより少し長い
雌しべと雄しべ
雌しべの白い花柱の下部に緑色の子房がみえる

雄しべの花糸はしおれてくちゃくちゃになった
子房
  長さ25cmほどの2回偶数羽状複葉。
3〜13対の羽片がほぼ対生する。羽片には15〜30対の小葉が対生する。小葉は長さ1.5cmhどの狭卵状楕円形で先はとがる。葉柄はない。
暗くなると葉はたれ下がり、対生する小葉が合わさって眠ったようになる。これは就眠運動と呼ばれる。
枝葉

和歌山県
白浜町で
2007.6月
枝葉
2回羽状複葉の葉

和泉市大野町で
2010.7月
葉は2回羽状複葉
羽片
14対の小葉が
みえる

塔原町の山地で
2009.5月
羽片の表
羽片の裏
20対の小葉がみえる

和泉市大野町で
2010.7月
羽片の裏
小葉の表

葉の主脈は多くの木では葉身の中央にあるが、ネムノキの小葉では主脈に対して左右が著しく不同。
小葉の表
小葉の裏面

裏面は主脈がよく見える
小葉つけ根のふくれた部分を葉枕といい葉枕の働きで就眠運動がおきる
小葉の裏面
葉柄の基部によく目立つ密腺がある

和泉市大野町で
2010.7月
葉柄基部の密腺
果実   豆果。
長さ10cm余の広線形で扁平、数個〜18個の種子が入る。秋に黄褐色に熟すと裂開して種子を出す。
果実をつけた枝

三ヶ山町
とんぼ池公園で
2008.8月
果実をつけた枝
ごく若い果実

ほとんどは未熟のままで落ちてしまう

地蔵浜町
浜工業公園で
2009.9月
ごく若い果実
1個だけが成長してきた

地蔵浜町
浜工業公園で
2009.9月
若い果実
若い果実

地蔵浜町
浜工業公園で
2009.9月
若い果実
果実は扁平
中の種子がふくらんで見える

和歌山県かつらぎ町の山地で
2007.10月
果実

種子    長さ7mmほどの扁平な楕円形、褐色。
上端に微細な
臍がある
種子
樹皮    灰褐色。皮目が多い。
若い木の樹皮 成木の樹皮
若い木の樹皮  直径4cm           成木の樹皮
われめのある成木の樹皮
   われめのある成木の樹皮
冬芽  隠芽。
葉痕の下に隠れてみえない。
顔のようにみえるのが葉痕

葉痕の下に冬芽がある
冬芽は葉痕の下に隠れている
葉痕が裂けて冬芽
がのぞいてくる
   ( 画像 準備中 )
同属の仲間の樹木  
オオバネムノキが宮崎県に、ヤエヤマネムノキが八重山諸島に分布する。

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