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ツガ  

マツ科ツガ属
学名:Tsuga sieboldii
別名:トガ   
葉 果実
  属名のTsugaは日本語のツガから。種小名のsieboldiiは、19世紀に来日し日本の動植物を研究したドイツ人シーボルトの名から。

  岸和田市の山地ではよく見かける樹種ではないが、岸和田城で見ることができる。大手門を入った正面にツガの樹がある。まだそれほど大きなツガではないが、果実をつける。内畑町山直神社境内には大きなツガがある。
  岸和田市公式ホームページの資料には神於山にあるという記載があるが、まだ所在を確認できていない。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑高木。
幹は直立し高さ20m余、直径1mになる。樹冠は広い円錐形。
若い木の樹形

岸和田城大手門を入ったところ
2008.12月
岸和田城のツガ
成木の樹形

内畑町
山直神社で
2009.2月
山直神社のツガ
   環境  山野、社寺の境内、庭木
   雌雄同株。 花期:4〜6月    
雌花は枝の先に頂生する。卵形で紫色をおびる。多数の鱗片からなる。雄花は前年枝の葉のわきにふつう1個つく。卵形。
   雌花 
雌花

強風のあと落ちていた

内畑町
山直神社で
2009.5月
雌花は枝先につく
雌花

強風のあと落ちていた

内畑町
山直神社で
2009.5月
雌花

   雄花 
雄花をつけた枝

内畑町
山直神社で
2009.5月
雄花をつけた枝
雄花は葉のわきにつく
雄花には長さ約5mmの柄がある

内畑町
山直神社で
2009.5月
雄花には柄がある
雄花

内畑町
山直神社で
2009.5月
雄花
  らせん状に互生。
葉身の長さは約1.5cmで、扁平な線形。らせん状につくがほぼ2列に並んでみえる。葉の長さには長短があり、枝の上につく葉は短く横に出る葉は長い。葉の先はへこみ、鈍頭。
枝葉

葉に長短がある
枝葉
葉の表

濃緑色で光沢がある
主脈はくぼむ
葉の表
葉の裏

2本の白い気孔帯が目立つ
葉の裏
葉の先はへこむ
モミのようにとがらず鈍頭である
ツガの葉の先はへこむ
葉は葉柄に対してほぼ直角にまがってつく 葉の基部
果実   球果。
長さ約2.5cmの楕円形〜広卵形。その年の10月頃褐色に熟すと果柄が曲がり、球果は下向きになる。完全に熟すと種鱗が開いて種子を出す。種鱗は種子が出たあとも残る。
球果

樹下に落ちていたもの
12月
落ちていた球果
球果をつけた枝

岸和田城で
2008.12月
球果
種子を出したあとの球果

強風のあと落ちていたもの

内畑町
山直神社で
2009.2月
種子を出し種鱗が開いた球果

種子
種鱗

直径約1cmの円形〜倒卵形で木質

種子が2個ずつつく
12月
種鱗
種子

長さ約5mmの長楕円形
種子と同長か少し長い翼がある

下のふたつは種鱗
種子と種鱗
樹皮  灰褐色〜灰赤褐色。
若い枝は淡黄褐色で無毛。光沢があり、葉枕(ようちん)が明らかである。古木では深く亀甲状にさけてはがれる。

葉枕(ようちん)とは → 葉がつく枝の一部がふくれているところ
新枝の樹皮

茶色の濃い部分が葉枕

12月
新枝の樹皮
前々年の枝

葉枕が変化している 
古い枝の葉枕のようす
樹皮

内畑町山直神社のツガは赤味をおびる
2009.5月
山直神社のツガの樹皮
冬芽  卵状球形、先はとがる。樹脂はない。      
冬芽

葉のわきにつくので雄花の芽であろう

12月  
冬芽
同属の仲間の樹木  
コメツガはツガより標高の高いところ(1500m以上)に分布する

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