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ラクウショウ  落羽松

スギ科ヌマスギ属
(新しい分類体系APGVではヒノキ科ラクウショウ属とされる)
学名:Taxodium distichum

別名:ヌマスギ   
葉は互生する 果実
  属名のTaxodiumはイチイに似たの意。種小名のdistichumは2列のを意味する。

  ラクウショウとよく似たメタセコイアの原産地は中国だがラクウショウは北アメリカからメキシコが原産地である。原産地は雨期になると洪水で湿地帯となり、ラクウショウの根元も長期間水没するような環境だという。そのような場所ではふつうの樹木の根は呼吸ができず生育できないが、ラクウショウは地中の根から地上に気根(膝根ともいう)を出して呼吸をし適応する。
  日本には明治時代のはじめに渡来した。新宿御苑には明治20年代に植えられたものが現在樹高35m、直径1.7mになるという。

  岸和田市では港緑町の府港湾局敷地に若い木があり、横の道路からフェンス越しに観察できる。また荒木町にスーパー「サンエー」があるが、その敷地にりっぱな成木がある。2007年に頭頂部を止められたので本来の樹冠の形とは異なるが、それ以外は剪定も受けずに枝葉を伸ばし毎年たくさんの果実をつけている。


  雌雄同株。

ラクウショウとメタセコイアの見わけかたを別ページに述べた。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

ラクウショウとメタセコイアの見わけかた

樹形  落葉高木。
高さ50m、直径3mになる。
樹形

荒木町
サンエーで
2008.4月
樹形
落葉前の紅葉

荒木町
サンエーで
2008.1月
紅葉
若い木の樹形

港緑町で
2007.11月
若い木の樹形
果実をつけた枝

荒木町
サンエーで
2009.6月
果実をつけた枝
紅葉した枝葉

荒木町
サンエーで
2008.12月
紅葉
水中から伸びた気根(膝根ともいう)

水中では呼吸できないので空気を求めて根を伸ばすのだ

堺市府立大学で
2010.11月
水中から伸びた気根(膝根)
   環境  水湿地、沼地、川辺、公園
   雌雄同株。 花期:4月    
葉が展開する前に開花する。
雌花は枝の先に数個つく
緑色
    ( 画像 準備中 )
枝の先に長さ10cmほどの雄花序を出す
雄花が多数つく
    ( 画像 準備中 )
  側枝に羽状に互生する。
葉身の長さは1〜2cm、扁平な線形。質はうすくやわらかい。
枝葉

剪定された枝をもらって撮影した

8月
枝葉
枝ごと落ちた葉

1月
葉は枝ごと落ちる
葉は互生する

9月
葉は互生
葉はらせん状につく 葉のつきかた
果実   球果。
直径3cm弱の球形。はじめ緑白色で秋に褐色に熟す。熟すと果鱗が開いて種子を出す。
若い果実

荒木町
サンエーで
2011.5月
若い果実
若い果実

荒木町
サンエーで
2011.5月
若い果実
果実

荒木町
サンエーで
2009.6月
果実
落ちた果実

12月
果実
落ちた果実

12月
果実
各果鱗に2個の種子がつく

果鱗の先は楯状にひろがる
種子

種子
褐色で光沢がある
長さ1cm余
樹脂(ヤニ)がつく

いびつな翼がある
種子
種子
左側は果鱗
種子
樹皮  灰褐色〜赤褐色。
たてに細く裂け、うすくはがれる。根元は凹凸が目立つ。
樹皮
根元は凹凸が目立つ

大阪市住吉区で
2005.4月
樹皮
     樹皮

     荒木町
     サンエーで
     2008.12月
樹皮
冬芽  
( 画像 準備中 )
同属の仲間の樹木  
タチラクウショウが東京都葛飾区水元公園にある。
メキシコラクウショウが大阪市大附属植物園、東京小石川植物園にある。
同属ではないがメタセコイア(メタセコイア属)とはよく似る。
    ラクウショウとメタセコイアの見わけかた

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