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シロダモ 白だも クスノキ科シロダモ属 学名:Neolitsea sericea 別名:シロタブ、タマガラ、オキノミノキ |
属名のNeolitseaは、新しいハマビワ属(Litsea)の意。種小名のsericeaは絹毛状の意。 晩秋から初冬のころに紀泉山地にはいると、艶のある大きな赤い実をつけた樹を見ることがある。果実は長さ1cmほどあるので、離れたところからでもよく目立つ。シロダモである。アオキ(ミズキ科)もやはり寒い時季に大きな赤い実をつけるが、こちらは低木で葉におおきな鋸歯があるから容易に区別できる。 暖地の山野にふつうであるから各地でいろいろな別名があるが、ひとつだけ紹介しておこう。絹毛が密生した新葉がたれさがるようすから、こどもたちがシロダモを「ウサギの耳」と呼ぶ地域があるそうだ。まだ写真を準備できていないのだが、他のサイトで画像を見るとなるほどそっくりである。 岸和田市では牛滝の奥の山中で見ることができる。 雌雄異株。 |
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樹形 常緑中高木。高さ10m余、直径50cmになる。 |
花をつけた雄株 紀泉高原で 11月 |
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開花前の雌株 和歌山県 かつらぎ町で 2007.10月 |
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若い果実をつけた枝 信貴生駒スカイラインで 2013.5月 |
環境 山野 |
花 雌雄異株。 花期:10〜11月 |
葉のわきに無柄の散形花序を出し、黄褐色の小さな花をつける。 花被片は4枚。 |
雌花 |
雌花をつけた枝 11月 |
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開花前 先がとがった芽は葉芽 球形が花芽 10月 |
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雌花序 11月 |
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雌花 雌しべは花冠から突き出る 白い柱頭が目立つ 短いもじゃもじゃしたものは仮雄しべ 11月 |
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雄花 |
雄花序 香川県 高松市の山地で 2012.11月 |
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雄花序 香川県 高松市の山地で 2012.11月 |
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雄花 雄しべは6〜8本 雌しべが1本あるが結実しない 香川県 高松市の山地で 2012.11月 |
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葉 互生。 |
枝先に集まってつく。葉身の長さは8〜18cmで、長楕円形〜卵状長楕円形。革質。先はとがり、ふちは全縁。3行脈が目立つ。 若葉はたれ下がる。 |
枝先に集まった葉 10月 |
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葉の表 はじめ表面にも絹毛があるがのち無毛になる 10月 |
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葉の裏 はじめ絹毛が密生するがのち蝋質におおわれ灰白色になる 10月 |
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新葉はたれ下がる 黄褐色の絹毛におおわれる 信貴生駒スカイラインで 2013.5月 |
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黄褐色の絹毛におおわれた新葉 信貴生駒スカイラインで 2013.5月 |
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遅くまで表面に残る絹毛 10月 |
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裏面が蝋質におおわれても絹毛は多少のこる 11月 |
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果実 液果。 |
長さ約1cm余の楕円形で、翌年の秋に赤く熟す。 果柄は長さ約1cm、先はすこし太い。 |
若い果実 信貴生駒スカイラインで 2013.5月 |
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2年目の秋を迎えて赤く色づいてきた 10月 |
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果柄は緑色で先は太くなる 10月 |
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乾燥してきて果皮にしわがでてきた 12月 |
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種子 | ||
球形 突起がある |
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樹皮 |
灰褐色〜緑色をおびた暗褐色、われない。まるい小さな皮目が多い。 |
若い木の樹皮 | 成木の樹皮 | |
冬芽 |
葉芽は長楕円形で先はとがる。芽鱗には黄褐色の毛が密生する。 |
頂芽 1月 |
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葉芽 1月 |
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同属の仲間の樹木 キミノシロダモは果実が黄色く熟す品種 イヌガシの花は赤く春に咲くこと、果実が黒く熟すことで区別できる |
春早く咲くイヌガシの花 3月 |
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イヌガシの雄花 3月 |
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