アベマキとクヌギの区別

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アベマキとクヌギの区別　　　アベマキ　　クヌギ

　アベマキとクヌギは非常によく似ていて、遠目では区別することは難しい。区別点として、樹皮の違い、葉の形の違い、葉の裏面の毛の違いなどがいわれるが、葉裏の比較がもっともわかりやすく確実である。
　アベマキの樹皮はコルク層が発達し樹皮が１年ごとに成長したあとが年輪のように見えるが、クヌギの樹皮にもこのような年輪にみえる層が現れる場合があり、樹皮の比較だけでは確実なことは言えない。またアベマキの葉はクヌギよりも幅がひろいとされるが、アベマキの葉にもクヌギと区別できないような幅がせまいものが見られることがある。
　葉の裏面の毛のようすを観察すれば、葉だけで両者を区別することは難しくない。

　　新葉の裏面による区別

	アベマキの新葉の裏星状毛が密生し白くみえる
	クヌギの新葉の裏はじめ軟毛がはえるがしだいに落ちて少なくなる

　　　落ち葉の裏面による区別　

	アベマキの落ち葉枯れても裏面の星状毛はそのまま残り白っぽくみえる
	クヌギの落ち葉落葉時には無毛になり光沢がある