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マルバヤナギ 丸葉柳

ヤナギ科ヤナギ属
学名:Salix chaenomeloides

別名:アカメヤナギ
新葉が赤いのでアカメヤナギとも呼ばれる 他のヤナギに比べ葉の幅が広い

 学名のSalixは跳ぶの意。種小名のchaenomeloidesはボケに似たの意。大きな托葉がボケの托葉に似ていることから。

  マルバヤナギの名は江戸時代の書物に見えるが、アカメヤナギの名は明治時代以降の名であるという。
  マルバヤナギの特徴は、他のヤナギに比べ花期が遅いこと、葉の幅が広いこと、新葉が赤いこと、大きな円形の托葉が遅くまで残ること、冬芽の帽子が袋状でなく切れ目があることなどである。詳しくは、下の各項を参照。
  材は軽くて軟らかく、下駄、箱などを作るという。

  マルバヤナギは水辺を好む樹で、流木町今池、岸和田池の周辺で見ることができる。
  また小松里町財務局合同庁舎の北側に小さな流れがあり、そのわきにマルバヤナギの大木がある。目立つ独立樹で府道30号(小栗街道)からもすぐにそれとわかる。


  雌雄異株。


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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉高木。
高さ約15m、直径70cmほどになる。
横に太い枝が出て、樹冠が広くなる。
樹形
幅の広い樹冠を
つくる

小松里町
財務局合同庁舎のわきで
2009.5月
樹形
春の樹形
2株がくっついている

流木町で
2009.4月
樹形
冬の樹形

流木町
岸和田池で
2009.3月
冬の樹形
柳絮が飛ぶころの枝

別所町
宮の池公園で
2012.5月
柳絮を飛散する枝
環境   川原や池の近くの湿地
   雌雄異株。花期:5月   葉が展開したあとに開花する。    
雌花序は長さ約3cmの穂状。
雄花序は長さ約7cmの穂状、葯は黄色。
雌花
すでに果実になっている

流木町
今池のわきで
2009.4月
 雌株
雄花をつけた枝

流木町
今池のわきで
2009.4月
雄花

   雌花序 
雌株の花序
もう果実になった

流木町
今池のわきで
2009.4月
雌株の花序

   雄花序 
雄花序
花序の下部に数枚の小葉がつく

流木町
岸和田池のわきで
2009.4月
雄花序
雄花

流木町
岸和田池のわきで
2009.4月
雄花
  互生。
葉身の長さは5〜15cmで、楕円形。両面無毛で、裏面は粉白色。ふちに先端が腺になった鋸歯がある。葉柄の上部に小盤状の腺があり、途中には托葉のようなものがつき、そのふちの鋸歯の先が腺となる。托葉は大きく鋸歯があって遅くまで残るが、托葉が見られない場合もある。
枝葉
葉幅が広いことがマルバヤナギの特徴

流木町
今池のわきで
2009.4月
枝葉
新葉の表

流木町
今池のわきで
2009.4月
新葉の表
成葉の表

流木町
岸和田池のわきで
2008.7月
成葉の表
広楕円形の葉
第1側脈は平行して乱れない

小松里町で
2009.5月
広楕円形の葉
新葉の裏

流木町
今池のわきで
2009.4月
新葉の裏
新葉の裏

小松里町で
2009.5月
新葉の裏
成葉の裏

流木町
岸和田池のわきで
2008.7月
成葉の裏
葉身の基部に密腺があるのがマルバヤナギの特徴である

流木町
今池のわきで
2009.4月
葉身基部の密腺
葉柄の上部両側に小盤状の腺がある(黄色矢印)

その下部に葉状のものがつき縁の鋸歯の先が腺になる(黄緑の矢印)

6月
葉柄の腺
托葉は大きい
種小名はこの托葉の形がボケの托葉に似るの意味だがむしろエンドウの托葉を連想する
遅くまで残るがこの大きな托葉が見られない場合もある

別所町
宮の池公園で
2009.6月
托葉は大きい
これはふちに腺があるので托葉ではなく葉状の付属物になるのか

流木町
今池のわきで
2009.4月
腺がある付属物
鋸歯
先端は腺になる

流木町
今池のわきで
2009.4月
鋸歯
鋸歯
先端は腺になる

小松里町で
2013.4月
鋸歯
果実  さく果。
6月頃熟して裂開し、柳絮(りゅうじょ)を飛散させる。
種子は小さく、白い綿毛に包まれる。これが柳絮である。
   柳絮が飛ぶころの枝      別所町宮の池公園で  2012.5月 
若い果実
   若い果実           小松里町で  2013.4月
若い果実

小松里町で
2013.4月
若い果実
若い果実
花序の中軸には軟毛が密生する

流木町
今池で
2009.4月
若い果実
若い果実
花序の中軸には軟毛が密生する

小松里町で
2013.4月
若い果実
果実が裂けて柳絮をとばす

別所町
宮の池公園で
2012.5月
飛散する柳絮
柳絮を飛ばす

別所町
宮の池公園で
2012.5月
飛散する柳絮
果実が裂けて柳絮を飛ばす

別所町
宮の池公園で
2012.5月
飛散する柳絮
柳絮

別所町
宮の池公園で
2012.5月
柳絮
柳絮を飛散させたあとの果実の殻

熊取町で
2009.6月
果実の殻
果実は2裂して柳絮を飛散させる
飛散したあとの果実の殻

熊取町で
2009.6月
果実の殻

種子   きわめて短命で1週間で発芽力がなくなるとされる
基部につく白い綿毛冠
( 柳絮りゅうじょ)に包ま
れ風で飛散する
( 画像 準備中 )
樹皮  灰褐色で、縦に割れ目が入る。
新枝の樹皮
はじめ微毛がある

流木町
今池のわきで
2009.4月
新枝の樹皮
2年枝の樹皮
緑褐色になり皮目ができる

流木町
今池のわきで
2009.4月
2年枝の樹皮
若い木の樹皮 若い木の樹皮 成木の樹皮
    若い木の樹皮    若い木の樹皮     成木の樹皮
横向きの樹幹
   横向きに育った樹幹     小松里町で
冬芽  卵形で無毛。
鱗片はネコヤナギなどのような完全な袋状でなく、枝側で合着せずにふちが重なり合う。
冬芽

流木町で
2009.2月        
冬芽
冬芽

流木町で
2009.2月
冬芽
葉痕

小松里町で
2013.4月
葉痕
同属の仲間の樹木  
ネコヤナギ、サイコクキツネヤナギ、オノエヤナギ、オオタチヤナギ、
バッコヤナギ、カワヤナギ、ヤマヤナギ、コゴメヤナギ、タチヤナギ、
キヌヤナギ、ジャヤナギ、シダレヤナギ、

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