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ナツハゼ  夏櫨

ツツジ科スノキ属
学名:Vaccinium oldhami  
花は総状花序につく 果実は秋に黒く熟し食べられる
  属名のVacciniumはコケモモを指す。種小名のoldhamiは人名から。Richard Oldhamは江戸時代末期にイギリス王立キュー植物園から派遣されて来日し、日本で植物を採集した。

  ナツハゼの名は本種の葉が夏にハゼのように紅葉するからついたとされるが、春の新葉も赤味をおびる。秋に黒く熟した果実は甘酸っぱくて食べることができ、以前は山里のこどもたちのよいおやつだったと思われる。日本のブルーベリーといわれる所以である。
  ナツハゼの葉は両面に粗い毛があり、さわるとざらつく点で見わけやすい。

  岸和田市では和泉山脈の麓にあたる相川町、塔原町、大沢町の山地で見かける。


  雌雄同株。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉低木。
高さ3mになる。よく分枝し、枝は横にひろがる。株立ちになる。
樹形
樹高1mほど

相川町の山地で
2006.7月
樹高1mの樹形
紅葉
上の写真の木

相川町の山地で
2006.11月
ナツハゼの紅葉
春の樹形
新葉も赤い

相川町の山地で
2007.5月
春の新葉も赤い
果実をつけた枝

相川町の山地で
2006.7月
果実をつけた枝
紅葉した枝

相川町の山地で
2006.11月
ナツハゼの紅葉
   環境  山地の林縁
   雌雄同株。 花期:5〜6月    
枝の先に総状花序を出し、赤身をおびた淡黄緑色の花が下向きにつく。花は長さ4mmほどの広鐘形。花の色は淡緑色〜赤色まで変化が多い。
花序

相川町の山地で
2009.6月
花序
赤味が強い花

相川町の山地で
2009.6月
花序
花冠の先は浅く5裂し裂片はそり返る
花序軸、萼に毛が多い
花冠
下からみた花

雌しべと雄しべはほぼ同長
雄しべは10本
下から見ると雌しべと雄しべがみえる
  互生。
葉身の長さは約5cmで、長楕円形〜卵状〜広卵形。質はややうすい。先はとがり、ふちは全縁で波打つことが多い。葉柄はごく短く短毛がはえる。        
左ー表

右ー裏
葉の表裏
枝葉

相川町の山地で
2008.10月
枝葉
表面やふちに先端が腺になった粗い毛がはえる
とくに主脈上に多い
葉表、ふちの粗い毛
裏面は淡緑色
毛が散生し脈上に開出毛が多い
          ( 画像 準備中 )
果実   液果。
直径約8mmほどの球形、8〜10月に黒く熟す。表面に光沢がある。甘酸っぱく食べられる。
若い果実

相川町の山地で
2009.6月
若い果実
若い果実をつけ
た枝

相川町の山地で
2006.7月
若い果実
若い果実

相川町の山地で
2006.7月
若い果実
熟した果実

相川町の山地で
2008.10月
熟した果実は黒色
熟した果実

相川町の山地で
2009.12月
熟した果実
頂部にみえるサクラの花のような模様は萼が落ちたあと
これをはげ頭とみたナツハゼの方言も多い
果実の頂部

種子   長さ2mmほどの楕円形、淡褐色
種皮に細かい網目模様がある 種子
樹皮  灰褐色。たてにうすく裂けてはがれ落ちる。
若い枝は赤褐色で稜(紙の折り目のような線状の隆起)があり、短い軟毛と開出する腺毛がはえる。
直径1.5cmの樹皮 直径2cmの樹皮
   直径1.5cmの樹皮      直径2cmの樹皮
冬芽  長さ2mmほどの卵形、先はとがる。
 芽鱗は赤褐色

 12月
冬芽
冬芽

3月
冬芽
冬芽

3月
冬芽
動きだした冬芽

3月
動きだした冬芽
同属の仲間の樹木  
ウスノキ(カクミノスノキ)   シャシャンボ   アクシバ
ブルーベリー

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