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| ハゼノキ 櫨、黄櫨 ウルシ科ウルシ属 学名：Toxicodendron succedanea 別名：ハゼ、リュウキュウハゼ、トウハゼ、ロウノキ |
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| 属名のToxicodendronは毒の木の意。種小名のsuccedaneaは代用薬のを意味する。 日本にもともと自生していた「はぜのき」はヤマハゼのことで、本種はロウを採るために導入した外来樹木だとされる。戦国時代末期に中国から輸入されたとする説があるが、はっきりしたことはわからないようだ。以前はろうそくを作るために盛んに栽培され、それらが野生化したと考えられる。 山野でふつうに見る個体数の多さからすれば、日本の自生樹木のような感じを受けるが、この野生化のひろがりは果実の鳥撒布によるものらしい。果実に脂肪を含むので、野鳥が好んで食べるそうである。 果実の中果皮に樹脂があるので、果皮を蒸して圧搾してろうを採り、和ろうそくを作る。しかし、うっかり果実をいじってはならない。かぶれてしまう人が多いからだ。春さきの新葉はとくにかぶれやすく、わたしも春は毎年のようにかぶれて、顔が腫れあがっていたものだ。 岸和田市では山野にふつうに見られるが、身近なところでは三ヶ山町とんぼ池公園、流木墓地公園、地蔵浜町浜工業公園で秋に美しく紅葉する木を見ることができる。 雌雄異株。 |
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| 樹形 落葉高木。 |
| 高さ10ｍになる。大きいものでは直径40ｃｍになるという。 枝はやや太い。 |
| 秋の樹形 三ヶ山町 とんぼ池公園で 2010．11月 |
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| 落葉した樹形 三ヶ山町 とんぼ池公園で 2010．11月 |
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| 枝のようす 6月だが紅葉がまじる 流木墓地公園で 2014．6月 |
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| 新葉と花序の展開 地蔵浜町 浜工業公園で 2011．4月 |
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| 若い果実をつけた枝 流木墓地公園で 2014．6月 |
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| 幼木 流木墓地公園で 2009．7月 |
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| 環境 山野 |
| 花 雌雄異株。花期：5〜6月 葉と同時に展開する。 |
| 枝先の葉のわきに円錐花序を出し、黄緑色の小さな花を多数つける。花序は長さ5〜10ｃｍ。 |
| （ 画像 準備中 ） | ||
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| 雌花 | 退化した5本の雄しべと1個の子房がある。子房は無毛。 |
| （ 画像 準備中 ） | ||
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| 雄花 | 萼、花弁とも5枚、花弁はそり返る。 |
| （ 画像 準備中 ） | ||
| 葉 互生。長さ20〜40ｃｍの奇数羽状複葉。 |
| 枝先に集まってつく。小葉は4〜8対。葉柄、葉軸は無毛で赤みをおびる。小葉身は長さ5〜12ｃｍ、広披針形〜狭長楕円形。先は長くとがり、ふちは全縁、幼木では鋸歯が出ることがある。新葉には微毛があるが、のち両面無毛。 |
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| ↑ 葉 流木墓地公園で 2011．10月 | |
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| ↑ 紅葉 地蔵浜町 浜工業公園で 2012．12月 | |
| 葉の表 地蔵浜町 浜工業公園で 2009．9月 |
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| 葉の裏 細長い葉 地蔵浜町 浜工業公園で 2010．9月 |
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| 葉軸は無毛で赤みをおびる 小葉柄の長さは 3ｍｍほど 地蔵浜町 浜工業公園で 2009．9月 |
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| 紅葉 地蔵浜町 浜工業公園で 2009．12月 |
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| 果実 核果。 |
| 直径約1ｃｍのゆがんだ扁球形。秋に淡褐色〜黄白色に熟す。外果皮は無毛、光沢がある。外果皮がはがれると縦筋のある中果皮があらわれる。中果皮は樹脂をふくみ、ろうを採ることができる。 |
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| ↑ 若い果実 流木墓地公園で 2014．6月 | |
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| ↑ 果実をつけた枝 地蔵浜町 浜工業公園で 2009．9月 | |
| 若い果実 流木墓地公園で 2014．6月 |
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| 果実 地蔵浜町 浜工業公園で 2009．9月 |
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| 果序 地蔵浜町 浜工業公園で 2009．9月 |
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| 果実はゆがんだ扁球形 外果皮は光沢がある |
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| 外果皮を取り除くと縦筋のある中果皮があらわれる |  |
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| 核 | ||
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| 中果皮を取り除いた状態 | ||
| 樹皮 灰褐色。 |
| 皮目が多い。はじめなめらかで、次第に縦に裂ける。 若い枝は無毛。 |
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| 皮目が多い樹皮 | 裂けはじめた樹皮 | たてに裂ける樹皮 |
| 冬芽 |
| 頂芽は長さ6ｍｍほど広卵形で先はとがる。芽鱗は赤褐色で3〜5枚、ほぼ無毛。側芽は小さく球形。 葉痕は半円形〜ハート形、やや隆起する。維管束痕は多数。 |
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| 冬芽と葉痕 三ヶ山町とんぼ池公園で 2010．11月 | ||
| 同属の仲間の樹木 |
| ヌルデ ヤマウルシ ヤマハゼ ウルシ ツタウルシ |
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