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マテバシイ  馬丁場椎

ブナ科マテバシイ属
学名:Lithocarpus edulis
別名:サツマジイ、マタジイ   
 
どんぐりは2年目の秋に熟す 葉の最大幅は先に近い
  属名のLithocarpusは石の果実の意。種小名のedulisは食べられるの意。

  マテバシイの堅果(どんぐり)は渋味がなくあく抜きをせずに食べることができるため稲作が伝わる以前は重要な食糧だったと考えられている。縄文時代の遺跡からその果実が出土するという。また薪炭材、器具材として栽培されてきたので自然分布の範囲は不明瞭とされるが、九州以南が本来の自生地と考えられている。
  最近ではマテバシイは渡来植物だと考えられているそうだ。マテバシイ属はアジアでは数十種もあるのに、日本ではマテバシイとシリブカガシの2種しかないということと関連するのかもわからない。

  葉はクスノキ科のタブノキの葉とよく似ている。とくに葉の先が短く突き出ることと最大幅が葉先に近いことが共通する。最初のうちは葉だけではどちらのものか判別できなかったが、葉脈の走り方、裏面の色、樹皮などを併せて考えると次第に区別できるようになった。
  どんぐりはスダジイほどには甘くないのでそれほど美味しいとは言えないが、から煎りすればあく抜きせずに食べることができる。クリに似た感じがあって、どんぐりが大きいので古代の人々には良い食糧だったのではないだろうか。
  市街地の公園などで観察していると、アラカシのどんぐりは秋も深まった11月ぐらいにならないと地面に落ちないが、マテバシイのどんぐりはそれよりもずっと早く9月下旬にはさかんに落果している。

  岸和田市では公園や緑地に植裁されたものを見る。地蔵浜町浜工業公園では蛸形すべり台の辺りで見ることができるほか、春木川河口にある春木川緑道(下野町)、天神山町府営住宅の敷地などに多数植えられている。


  雌雄同株、雌雄異花。

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樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  常緑高木。
高さ15m、直径60cmになる。根元から数本の幹が分かれて株立ちになることがある。
樹形

地蔵浜町
浜工業公園で
2007.4月
樹形
花期の樹形

地蔵浜町
浜工業公園で
2007.6月
花期の樹形
枝葉

地蔵浜町
浜工業公園で
2007.6月
枝葉
   環境  公園樹、街路樹。本来の自生地は沿海地。
   雌雄同株、雌雄異花。 花期:6月    
新枝の上部に長さ7cmほどの雌花序が上向きに出て、雌花が1〜3個つく。
雄花序は新枝の葉のわきに数個が上向きにつく。長さ約7cmで雄花は多数つく。
花期の枝
つんつん突き出るのは雄花序

地蔵浜町
浜工業公園で
2007.6月
雄花序が目立つ

   雌花 
総苞を含めて直径2mmほど
総苞内に雌花が1個ある
花柱は3個
( 画像 準備中 )

   雄花 
開花前の雄花序

地蔵浜町
浜工業公園で
2004.5月
花序
花序と2年目の若い果実が同時にみえる

地蔵浜町
浜工業公園で
2004.5月
花序と2年目の若い果実
開花し始めた雄花序

地蔵浜町
浜工業公園で
2010.6月
雄花序
雄花序

地蔵浜町
浜工業公園で
2010.6月
雄花序
雄花
褐色の苞のわきに1〜3個ずつつく
雄しべは12本で花被の外に突き出る

地蔵浜町
浜工業公園で
2010.6月
雄花
  互生。枝先に集まってつく。
葉身の長さは5〜26cm、倒卵状楕円形。やや厚い革質。先は鈍頭または短く突出し、ふちは全縁。葉先に近い部分で幅が最大になる。葉柄は2cm前後。
枝葉

地蔵浜町
浜工業公園で
2009.9月
枝葉
葉の表

深緑色
はじめ褐色の鱗状毛があるがのち無毛となり光沢がある    
9月
葉の表
葉の裏
淡緑褐色
金色をおびて見えることがある
9月
葉の裏
新葉の展開

泉佐野市
ダンバラ公園で
2008.4月
新葉の展開
新葉の展開

地蔵浜町
浜工業公園で
2010.4月
新葉の展開
新葉の展開

地蔵浜町
浜工業公園で
2010.4月
新葉の展開
果実   堅果(どんぐり)。
長さ2cmほどの長楕円形〜倒卵形。翌年の秋に褐色に熟す。
堅果をつけた枝

地蔵浜町
浜工業公園で
2008.9月
どんぐりをつけた枝
落ちていたどんぐり


3月
落ちていたどんぐり
地面に落ちて年を越したどんぐり

地蔵浜町
浜工業公園で
2009.1月
地面に落ちたどんぐり

春に結実した若い果実

地蔵浜町
浜工業公園で
2005.9月
若い果実
前年の春に結実し年を越した若い果実

地蔵浜町
浜工業公園で
2009.1月
年を越したどんぐり
雄花序と2年目の若い果実が同時にみえる

地蔵浜町
浜工業公園で
2005.5月
2年目の若いどんぐり
2年目の夏
これからどんぐりはぐんぐん大きくなる

地蔵浜町
浜工業公園で
2007.7月
2年目のどんぐり
2年目の夏
2個のどんぐりだけが成長してきた

地蔵浜町
浜工業公園で
2008.7月
2年目のどんぐり
2年目の秋
成長したどんぐりと未熟なままのどんぐり

地蔵浜町
浜工業公園で
2005.9月
2年目のどんぐり
2年目の秋
熟したどんぐりと未熟などんぐり

地蔵浜町
浜工業公園で
2008.9月
2年目のどんぐり
どんぐりは果軸ごと落ちることがある

地蔵浜町
浜工業公園で
2007.10月
枝ごと落ちたどんぐり
どんぐりの下部は椀状の殻斗に包まれる どんぐりと殻斗
殻斗の外面は鱗片が瓦重ね状にびっしりと並ぶ 殻斗
堅果の先に柱頭の名残がある どんぐりの先に残った柱頭
どんぐりの底は少しへこむ

同じマテバシイ属のシリブカガシと共通する特徴だ
どんぐりの底は少しへこむ
どんぐりの基部

基部のほかに底、底部などの呼び方がある
少し専門的にはへそとも呼ぶらしい
どんぐりの底は少しへこむ
樹皮  灰黒色でなめらか。たてに細い白い筋が入る。
新枝は淡緑色で稜(紙の折り目のような線状の隆起)がある
次年枝は楕円形の皮目が多い

9月
新枝には稜がある
若い木の樹皮 成木の樹皮
  若い木の樹皮
  直径12cm
        成木の樹皮

冬芽  球形または卵形。芽鱗は黄緑色。
冬芽

2月
冬芽
冬芽

2月
冬芽
動きだした冬芽

4月
春動きだした冬芽
同属の仲間の樹木  
日本ではマテバシイとシリブカガシの2種だけが知られる
シリブカガシ

葉の質はマテバシイよりやや薄い

堺市
大阪府立大学で
201011
シリブカガシ
マテバシイの花は6月だがシリブカガシの花は9月だ

和泉市いぶき野で
2011.9月
シリブカガシの花

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