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| サンシュユ 山茱萸 ミズキ科ミズキ属 学名：Cornus officinalis 別名：ハルコガネバナ、アキサンゴ |
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| 属名のCornusはミズキ属の木のラテン名で、角（つの）に由来する語。種小名のofficinalisは公認の（薬学的にと思われる）を意味する。 中国、朝鮮半島の原産、日本には18世紀はじめに薬用植物として朝鮮から渡来し、徳川幕府の小石川薬園（小石川植物園の前身）で栽培されてきた。小石川植物園には渡来当時のものと思われる株が現存しているという。また奈良県宇陀市の森野旧薬園にも樹齢300年ほどの株があるというが、これは徳川吉宗が全国の薬草木を集める際に貢献した森野藤助が吉宗から薬草木を賜ったもののひとつであるらしい。 サンシュユの葉は同属のヤマボウシやアメリカヤマボウシ（ハナミズキ）とよく似ているが、葉の裏面を見るとサンシュユには脈わきに三角形の毛叢があるので区別できる。 果実を試食してみると苦味やえぐみはないものの、酸味が強く生食には適さないようだ。果実酒をつくるにはよいらしい。核を取り除き果肉を乾燥したものが山茱萸とよばれる漢方薬である。 なお、若葉を「木の芽」として利用するサンショウと名前が似るが、こちらはミカン科であり、葉は複葉である。 岸和田市では三ヶ山町とんぼ池公園や民家の庭先などで見る。 雌雄同株。 |
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| 樹形 落葉小高木。 |
| 高さ4ｍほど、直径30ｃｍになる。枝は斜め上向きに出る。 |
| 山の斜面に植えられたサンシュユ 和泉市 春木町で 2008．3月 |
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| 花期の樹形 愛知県岡崎市で 2012．3月 |
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| 落葉後も残った果実 和泉市 テクノフテージで 2014．2月 |
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| 花期の枝 愛知県 岡崎市で 2010．3月 |
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| 環境 庭木、公園樹 |
| 花 雌雄同株。両性、ときに雄性。 |
| 花期：3〜4月、葉が展開する前に開花する。短枝の先に直径2〜3ｃｍの散形花序を出し、淡黄色の小さな花を多数つける。花弁は4枚、長さ3ｍｍほど、そり返る。花序の基部に総苞片が4枚つく。 |
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| ↑ 花序 愛知県岡崎市で 2010．3月 | |
| 花序 愛知県 岡崎市で 2010．3月 |
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| 花序 三ヶ山町 とんぼ池公園で 2006．3月 |
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| 花柱の基部に花盤が発達する 雄しべは4本 愛知県 岡崎市で 2010．3月 |
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| 花序の基部に総苞片が4枚つく 総苞片は伏毛が密生する 愛知県 岡崎市で 2010．3月 |
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| 下から見る花序 まるい総苞片の下部に小さい芽鱗が2枚ある 愛知県 岡崎市で 2010．3月 |
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| 葉 対生。枝先に集まってつく。 |
| 葉身の長さは4〜12ｃｍ、広卵形〜狭長楕円形。先は長くとがり、ふちは全縁。側脈はカーブして平行に走り、葉先に向かう。 葉柄の長さは1ｃｍほど。 |
| 葉の表 愛知県岡崎市で 2009．5月 |
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| 葉の裏 愛知県岡崎市で 2009．5月 |
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| 脈わきに褐色の毛叢があり三角形にみえる 愛知県岡崎市で 2009．5月 |
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| 紅葉がはじまった 兵庫県篠山市で 2011．10月 |
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| 果実 液果状の核果。 |
| 長さ1．5ｃｍほどの長楕円形、秋に赤く熟す。グミの果実に似ていて食べられなくはないが、酸味が強い。1個の核が入る。 |
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| ↑ 果実 兵庫県篠山市で 2012．10月 | |
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| ↑ 果実 富田林市佐備で 2005．10月 | |
| 若い果実 愛知県岡崎市で 2009．8月 |
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| 熟した果実 愛知県岡崎市で 2011．10月 |
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| 核 | ||
| 核は長さ約1ｃｍ |  |
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| 縦に稜（紙の折り目のような線状の隆起）がある |  |
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| 樹皮 灰黒褐色。 |
| 不規則にうすくはがれ、跡は淡褐色になる。 若い枝は短い伏毛があり紫褐色をおびる。 |
| 前年の枝 1月 |
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| 前々年の枝 1月 |
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| 太い枝の樹皮 | 若い木の樹皮 | 成木の樹皮 |
| 冬芽 |
| 葉芽 | 細長く、長さは3ｍｍほど。芽鱗は2枚。 |
| 葉芽 1月 |
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| 側芽は対生する 1月 |
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| 花芽 |
| 前年の夏にはすでに花芽が目立つ 8月 |
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| 花芽 1月 |
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| 花序は4枚の総苞片に包まれる 下部に2枚の芽鱗がある 1月 |
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| 花芽 総苞片が裂けはじめた 2月 |
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| 葉痕はV字形〜三日月形 維管束痕は3個 |
（ 画像 準備中 ） | |
| 同属の仲間の樹木 |
| ヤマボウシ アメリカヤマボウシ（ハナミズキ） ミズキ クマノミズキ |
| ミズキの樹形 和泉市 父鬼町の山地で 2013．11月 |
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