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トウネズミモチ 唐鼠黐 モクセイ科イボタノキ属 学名:Ligustrum lucidum |
属名のLigustrumはイボタノキ属の1種につけられた古名から。種小名のlucidumは強い光沢があるの意。 トウネズミモチは中国原産の樹で日本には明治時代初期に渡来したとされる。果実を乾燥したものを漢方で女貞(じょてい)といい強壮薬にするので、薬木として導入されたのかもしれない。 同属のネズミモチとよく似るが、本種のほうが樹高、葉身が大きく果実もたくさんつく。ネズミモチの花期は5月後半〜6月であるが、本種の花期はそれよりひと月ほど遅く6月後半から開花する。 岸和田市では西之内町中央公園、地蔵浜町浜工業公園、別所町宮の池公園、その他の小公園、緑地などにたくさん植えられている。 雌雄同株。 |
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葉によるトウネズミモチとネズミモチの区別
果実によるトウネズミモチとネズミモチの区別
樹形 常緑小高木。高さ15mになる。 |
樹形 地蔵浜町 浜工業公園で 2007.6月 |
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花をつけた枝 西之内町 中央公園で 2009.7月 |
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若い果実をつけた枝 西之内町 中央公園で 2008.9月 |
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環境 公園、緑地 |
花 雌雄同株。 花期:6〜7月 |
新枝の先に大きい円錐花序を出し、白い小さな花を多数つける。花は長さ4mmほどの筒状ろうと形、先は4裂する。筒部は裂片よりやや短い。裂片は平開する。 |
花序 西之内町 中央公園で 2009.7月 |
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開花した花序 西之内町 中央公園で 2009.7月 |
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花 筒部は裂片よりやや短い 雌しべは花冠から少し突き出る 雄しべ2本は花冠から長く突き出る |
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葉 対生。 |
葉身の長さは約9cmで卵状楕円形〜広卵形。先はとがり、ふちは全縁。葉の最大幅は基部に近い。光にかざすと脈が透けて見える。 |
葉の表 濃緑色で光沢がある |
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葉の裏 淡緑色 側脈ははっきりする |
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葉を光にかざすと脈が透視できる 裏面から透視するほうがよく見える |
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葉によるトウネズミモチとネズミモチの区別 |
上―トウネズミモチ 下―ネズミモチ トウネズミモチの葉を明るいほうへかざすと、葉脈が光を透しやすいことがわかる。 トウネズミモチのこの葉脈の透けかたを覚えておくと両者を並べて比較しなくても、どちらの葉であるかを判断できる。 ネズミモチはほとんど光をとおさず葉脈が見えない。 |
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果実 核果様。 |
長さ約9mmでほぼ球形、秋に黒紫色に熟す。粉白をおびる。 |
たくさんの果実をつけた枝 野田町で 2006.12月 |
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若い果実 地蔵浜町 浜工業公園で 2007.8月 |
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若い果実 花柱の名残がみえる 地蔵浜町 浜工業公園で 2005.8月 |
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熟した果実 粉白をおびる 地蔵浜町 浜工業公園で 2004.12月 |
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果実 1月 |
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果実によるトウネズミモチとネズミモチの区別 |
右―ネズミモチ 左―トウネズミモチ ネズミモチのほうが花期が1月ほど早いので果実もそれだけはやく大きくなる 8月 |
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左―ネズミモチ 右―トウネズミモチ ネズミモチのほうが細長く色も黒い トウネズミモチは粉白をおびる |
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種子 | ||
長さ約8ミリほどの楕円形 たてに溝がある |
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樹皮 灰褐色。皮目が多い。 |
若い個体の樹皮 | 成木の樹皮 | |
冬芽 芽鱗は赤褐色で光沢がある。 |
冬芽 2月 |
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冬芽 2月 |
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同属の仲間の樹木 |
イボタノキ ミヤマイボタ オオバイボタ ヤナギイボタ ネズミモチ コミノネズミモチ |
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