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タラヨウ 多羅葉 モチノキ科モチノキ属 学名:Ilex latifolia 別名:モンツキシバ、エカキシバ、ノコギリシバ |
属名のIlexは西洋ヒイラギのラテン古語。種小名のlatifoliaは広い葉の意。 名前の由来は、インドで多羅樹(ヤシ科の植物)の葉に経文を書いたのと同じように本種の葉にも文字を書くことができることから、多羅葉の名がついたとされる。 葉を傷つけるとその部分が黒く変色するので字を書けるのだが、これはリンゴの皮をむいてそのままにしておくと茶色になるのと同じ原理で、褐変反応というそうだ。 タラヨウの木は旧郵政省が「郵便局の木」としてシンボルツリーに指定し、「はがきの木」とも呼ばれている。この葉の裏に字を書き、実際に郵便として利用することができる。 別名のモンツキシバは葉を火であぶると輪状の紋様(死環という)が現れるからで、この死環は他のモチノキ属の葉でもできる。ノコギリシバの名は厚くてかたい葉のふちにのこぎりのような鋸歯があるからであろう。 岸和田市では、和泉山脈の麓にあたる相川町、塔原町、大沢町の山地でそれほど多くはないが点在している。神於山でも自生のものを見る。土生滝町の意賀美神社で見るものも自生種であろう。また西之内町中央公園には数本植えられており、雌株もあるので花や果実を観察することができる。 雌雄異株。 |
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樹形 常緑高木。 |
高さ10mになる。大きいものでは直径60cm、高さ20mになる。 |
樹形 大沢町の山地で 2011.5月 |
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植裁のタラヨウ 西之内町 中央公園で 2007.1月 |
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枝葉 西之内町 中央公園で 2007.1月 |
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環境 常緑樹林内、社寺の境内、庭木 |
花 雌雄異株。 花期:4〜6月 |
前年枝の葉のわきに淡黄色の小さな花が群がってつく。 花は4数性。 |
雌株のつぼみ 西之内町 中央公園で 2007.4月 |
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雄株のつぼみ 西之内町 中央公園で 2007.4月 |
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雌花 |
( 画像 準備中 ) | ||
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雄花 |
雄花をつけた枝 西之内町 中央公園で 2011.5月 |
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雄花 西之内町 中央公園で 2011.5月 |
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雄花には4本の雄しべと退化した雌しべがある 西之内町 中央公園で 2011.5月 |
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葉 互生。 |
葉身の長さは10〜20cmで楕円形〜長楕円形。先は鋭くとがり、ふちに鋭い鋸歯がある。質は厚い革質。両面無毛。傷つけると黒く変色する。葉柄の長さは約2cm。 |
葉の表 濃緑色で光沢がある 側脈はみえる 2月 |
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葉の表 2月 |
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葉の裏 淡黄緑色 側脈は不明瞭 |
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のこぎりのような鋸歯 神於山の野生のタラヨウ 2月 |
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低い鋸歯 西之内町中央公園ののタラヨウ 2月 |
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上の写真の葉 西之内町中央公園の植裁のタラヨウ 2月 |
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葉裏に字を書いた 紙の代わりにこうして字を書いて学んだのだろう |
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果実 核果。 |
直径約8mmの球形で、11月に赤く熟す。核が4個入る。 |
若い果実 8月 |
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果実をつけた枝 1月 |
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赤く熟した果実 3月 |
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核 | ||
長さ約6mmの三角状楕円形 | ||
表面にしわ状の凹凸がある | ||
樹皮 灰褐色でなめらか。 |
新枝は緑色で鈍い稜(紙の折り目のような線状の隆起)がある。無毛。 |
新枝の稜 西之内中央公園で 2010.2月 |
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若い木の樹皮 | 成木の樹皮 | |
冬芽 |
長さ約4mmの円錐形。花芽は葉のわきにつく。 |
葉芽 2月 |
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葉芽 2月 |
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花芽 2月 |
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同属の仲間の樹木 (モチノキ属のなかで常緑のもの) |
ソヨゴ クロソヨゴ クロガネモチ ナナミノキ モチノキ イヌツゲ ツゲモチ |
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