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モクレン  木蓮、木蘭

モクレン科モクレン属
学名:Magnolia lilifolia
別名:なし   
  属名のMagnoliaはフランス人の植物学者P.Magnolの名から。種小名のlilifoliaはユリに似た花の意。

  モクレン属のなかでタムシバ、
コブシホオノキなどは日本に自生するが、モクレンは中国が原産地だ。
  モクレンは狭い意味ではシモクレン(紫木蓮)を指すが、ここではトウモクレン var.gracilis、ニシキモクレン Magnolia×soulangiana などの変種、交配種も含めて広い意味でのモクレンとして扱った。なお、ハクモクレンは別種であるから別ページで扱った。

  モクレンはヨーロッパでも人気があったのだろう、19世紀はじめにフランスでハクモクレンとモクレンの交配種がつくられた。作出者Soulange-Bodinの名から Magnolia soulangiana と命名された。多くの品種があり総称してスーランジアナやソウランギアナと呼ばれている。日本ではニシキモクレン、サラサモクレンが知られる。(この項 「週刊朝日百科 世界の植物」 朝日新聞社 1975 より引用)
 
  岸和田市では三ヶ山町とんぼ池公園、別所町宮の池公園で見ることができるほか、民家の庭に植えられていることが多い。


  雌雄同株。

クリックすると、写真と説明にジャンプします。

樹形 環境 果実 樹皮 冬芽 仲間の樹木

樹形  落葉小高木。高さ4mになる。株立ちになる。
ニシキモクレン

別所町
宮の池公園で
2012.10月
樹形
冬の樹形
株立ちの個体

別所町
宮の池公園で
2009.1月
冬の樹形
まもなく開花
葉はまだ展開前

別所町
宮の池公園で
2010.3月  
開花直前
果実をつけた枝

このニシキモクレンは毎年若い果実を見るが夏の水不足を乗り越えられないのだろう、熟した果実を見たことがない。

別所町
宮の池公園で
2010.3月
果実をつけた枝
   環境  あ
   雌雄同株。 花期:3〜4月
     花は紅紫色、長さ10cmほどの大きな花が上向きに咲く。   
シモクレンの花被片は9枚で、内側の6枚は花弁状、外側の3枚は小さく萼状。
ニシキモクレンは9枚とも花弁状で同じ大きさ。
ニシキモクレン
      ニシキモクレン          並松町で   2010.3月  
まもなく開花だが芽鱗の先だけが残った

熊取町で
2007.3月  
開花直前
トウモクレンは外側の3枚の花被片が小さく萼状(矢印)

大阪市
長居植物園で
2007.3月  
トウモクレン

シモクレン、トウモクレンは9枚の花被片のうち内側の6枚が
花弁状で外側の3枚は小さく萼状(写真上の矢印)

ニシキモクレンの花被片は9枚とも花弁状で同じ大きさ(写真下)
ニシキモクレンの花被片は9枚とも花弁状で同じ大きさ

別所町
宮の池公園で
2010.3月
ニシキモクレン
ニシキモクレン

別所町
宮の池公園で
2010.3月
ニシキモクレン
花の中心部
花床がまだ伸長していないので開花間もないようだ

中央の雌しべ群を取り囲むように多数の雄しべがつく

別所町
宮の池公園で
2010.3月
雌しべと雄しべ
花被片がちぎれて内部がよく見えたので撮影には好適だった

別所町
宮の池公園で
2010.3月
雌しべと雄しべ
花の中心部

中心部でタワーのような花床の上部につく細いものが雌しべ

下部につくのが多数の雄しべで花床を取り囲む

別所町
宮の池公園で
2012.4月
雌しべと雄しべ
花被片が落ちたあとの花床
雄しべも落ちつつある

別所町
宮の池公園で
2010.3月
花床
  互生。
葉身の長さは10cm内外、倒卵形〜広倒卵形。先は短く突出し、ふちは全縁。質はやや厚い。葉柄の長さは約1cm。
枝葉

別所町
宮の池公園で
2012.5月
枝葉
葉の表は無毛

別所町
宮の池公園で
2010.10月
葉の表
葉の裏
脈上に細毛がある

別所町
宮の池公園で
2010.10月
葉の裏
托葉は大きい
早落性

別所町宮ノ池で
2014.4月
托葉
モクレン科の托葉は新芽を包み保護する役目がある

托葉が落ちた痕は枝を一周しハチマキと呼ばれる

別所町宮ノ池で
2014.4月
托葉
枝を一周する托葉痕はハチマキと呼ばれる

別所町宮ノ池で
2008.1月
枝を一周する托葉痕
果実   袋果が集まった集合果。
長さ約10cmのでこぼこした長楕円形。
10月ごろに赤く熟し、裂開して種子をだす。
若い果実

別所町
宮の池公園で
2012.5月
若い果実
若い果実

別所町
宮の池公園で
2005.5月



シモクレンの成熟した果実はまだ見たことがない
同属の仲間であるコブシの果実はふつうに成熟して枝にたくさんの果実がついているのを見るが、シモクレンの果実は成熟するまでに脱落しやすいようだ。

シモクレンの熟した果実はコブシのものとよく似るのでこちらを参照
若い果実

種子
( 画像 準備中 )
樹皮  灰白色でなめらか。
枝の特徴

枝を一周する托葉痕がある
托葉痕はハチマキと呼ばれモクレン科に共通する特徴である
枝のハチマキ
樹皮
        若い木
冬芽  花芽と葉芽がある。長白軟毛におおわれる。
花芽 花芽
       花芽  7月        花芽  1月
葉芽は花芽にくらべ細い

別所町
宮の池公園で
2010.1月
葉芽
葉痕はV字形

別所町
宮の池公園で
2012.11月
葉痕
同属の仲間の樹木  

タムシバ  コブシ   ホオノキ  シデコブシ    ハクモクレン
オオヤマレンゲ

外国から渡来した常緑の樹木にタイサンボクがある

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